私がまだ緑帯(3級)の時に大会へ出場した時の話をしようと思います。
その時の大会は、地域にある各道場が集まって行なう大会であり、見たことも無い「猛者」が集って技を競い合うものでした。
私はその大会のために、どんなに忙しくても道場は休まず、道場が無い日でも自主トレを欠かさず練習をしていました。
もちろん優勝を目指して・・・。
そして大会当日がやってきました。私の試合をする時間は11時を予定していたので、現地に9時には到着し、ウォーミングアップをしていました。
道場では私だけ出場することになりました。
そして皆に期待をされ、かなりプレッシャーを感じてしまい、緊張で体がこわばっていました。
そして出場の時間がどんどん迫ってきます。時間が迫ってくたびに緊張も高まってき、ドキドキが止まりませんでした。
そしてついに試合時間が来ました!
試合場へ行き順番が来るのを待っていました。その時に「どいつとやるんだ?」と相手の顔をさがしました。
そしてその試合相手を見つけ、頭の中でイメージトレーニングを始めました。
イメトレの最中に名前を呼ばれ、試合場の中央へ・・・
正面、審判、相手に礼をし、試合スタート!!
その時は何も聞こえず、とにかく無我夢中でした。
しばらく攻防が続き・・・やっちまったのです
相手の顔面に突きがヒット・・・この試合のルールはグローブ無しの素手なので顔面への突き(パンチ)攻撃は反則なのです。
そして審判から「注意」を受けてしまいました。
そして試合続行!その後は気をつけながら試合をしていたのですが
何とまたまた・・・顔面にヒット・・・
二度目の反則で今度は審判に「警告」を受けてしまいました。
二度の反則は痛い!勝つには一本勝ちしかありません。一本取ろうとあっせたのもつかの間。無常にも時間が過ぎ判定へと・・・
負けてしまいました。第1試合目にして判定負け・・・
もうかなりへこんでしまい、その後のことは良く覚えていません。周の人は
「しょうがないよ」と励ましてくれるのですが、もう時間は帰ってきません。
心のなかで 「もう一回試合させてくれ〜」と叫んでいました。
そして大会を閉会して、しょぼくれた顔で自宅へと。
自分の試合姿をビデオで撮ってもらっていたので、すぐに自分の試合チェックしてみました。
やっぱり顔面へ突きが当たってました。
何回も何回も見直し、一人で 「あ〜チキショー」と自宅でわめいていました。
しかし過ぎたことはしょうがないので、気持ちを入れかえ、また大会へ出場し、今度こそは優勝を目指す!と心に決め、今回の件を自分の教訓にしました。
今思い出しても「いや〜な思い出」であると同時に、なにクソっていう力が沸いてくる、そんな大会出場でした・・・。
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